子ども里山そうぞう学校 第三回 風と遊ぶ ~モビールつくり~
担当: 坂井田 茂【まず、講義】 そうぞう学校➡ 想像 と 創造 つくる ➡ 作る ・ 造る ・ 創る モビール ➡ 動く + 彫刻
材料:木の皮、竹ひご、木綿糸
糸の結び方(かけ結び・たこ結び)・バランスのとり方・木の皮の特徴・発展のさせ方
【作業前半(90分)】長方形の木の皮をはさみで切り形を作っていく。
・これは即興的作業だと思った。ピンときた子はドンドン進んでいく、イメージが出てこなければゆっくり糸を結びながらイメージを膨らませている。そんな感じに見受けられた。どっちにしてもそれぞれ集中できている、良い表情が見られた。 ・ただ、一つの形ができると、そこからは物語性が現れる。月→星 鳩→手紙 西瓜→かき氷 ミサイル→戦艦 三角プラス丸プラス四角・・・・・・・・・・・などなどなど。
【作業後半(45分)】デザイン・色付け・展示
・ここからは少々忍耐力が必要に思った( ;∀;) 木の皮なのだ!絵の具を塗れば変形し・・・・・・・、バランスを崩して糸ははずれ、結びが甘かったことが発覚( ..)する。 それでも、みんなが作り上げた。本当に!すごいなぁ!!と感じた。 私だったら・・いやになってしまったようにも思うのですが。。(-.-) ・中庭に展示してみた。ある意味そよ風なのだが、モビールにとっては強風!!!モビールとは室内の見えない風を栄養に動き続ける彫刻なんだ!ということも知った。 *館内にしばらく展示したいと考えていたが、作品が大作となり断念しました。
【振り返り(30分)】
気が付いたこととして、 ・絵具を塗るだけで、けっこうバランスが崩れるということ。 ・木の皮には、切りやすい方向と切りにくい方向があった。 ・そうぞう学校の意味がわかった。 ・彫刻ってすごい
などなど。 同時に坂井田先生から、木の成り立ちや彫刻の面白さといった話も聞きました(^^♪
【片づけ(15分)】
(雑談) この講座は、芸術家育成のために企画したものではない。 人間はみんな表現して生きている!という広い意味での人間に必要な芸術的表現を育むための「感じて」「考えて」「工夫」するプログラムを組んでいる。 簡単に言えば、30年前なら自然に経験の中から身につけた生きる力を、意図的に育みたいと願う取り組みなのだ。 ・今日は絵を描く日!と思い込み、参加を強く拒否した子どもが一人いた。結局参加して、後半作業では誰よりも先に筆を取って色を塗りはじめたという。 いやだというもの欠席することは簡単だが、1時間もかけて図書館へ行ったりしながら、本人に納得させて参加させてくれたお母さんの協力は大きいと思う。 ・基礎表現と名付けた心身の融合を意図した運動プログラムは、何かに取り組む前の(今回なら造形)気持ちの転換に有効だと感じた。 ・今回のお昼は、めいめい自分でよそった。おかわりするにしても自分に合った量がわかる様子だ。ごはんと梅干だけというランチ!だが同じものを食すという、何かしらの安心感も確かにあるように感じた。
というわけでこの学校は、『大丈夫!心配ない!思ったようにやってごらん!』と言いたい伝えたいプログラムといえる。 そして、上に書かせていただいたことは、保護者・異種の大人たちの総合的な価値の共有として土台を支えると感じる。 子どものとき、早くから勘違いしてコンプレックスを持たず、自分を解放して周りを信じて、多くのことにチャレンジしてほしい。 納得いく人生をおくってほしいと願うもの。 そういう意味で、ここに集う子どもたちは、自分自身が感じ考える力をもち発信していく芸術者になってくれると感じた。
(特記(^◇^))
坂井田先生が中3のとき美術の時間に出会った彫刻!アイデアがあふれて寝ても覚めても(国語の授業のときも数学の時も(^O^))掘り続けて完成させたというトーテンポールのような作品も見せてもらった。 その情熱は、ある子どもには直球で届いたようだった。素敵!! その中の、一つは初恋の彼女の顔だという!!素敵すぎる\(^o^)/!!!